ユベントスコーチブログ J’s Voice!
2013年09月11日
NPO法人ユニオンスポーツクラブ ユベントスJFCスポーツ少年団(以下ユベントス)コーチの勝手につぶやくブログです!お時間があるときに気楽にお読みください!
voice no.042 2学期スタート ~オフサイド考察 2013年9月11日
先週末は雨のために予定されていた試合がほとんど中止になってしまいました。土日とも土砂降りという感じではなかったのですがグランドの状態や地域の降雨の状況も違い、6年生の少年団大会の予選以外は全て中止になってしまいました。中止の連絡を入れると楽しみにしていたという声が聞かれてとてもうれしく思いました。今週末の3連休もお天気が下り坂で心配ですがなんとか天気が回復して試合が出来ればと思います。
試合が中止になってしまったので土曜日の東小の練習は1年~5年生まで集まり大人数の練習となりました。もちろんブラジル体操前に円陣をやりましたが今回は全員で行いました。自分としては、5年生が4年生以下のお手本になって欲しいという思いがあり提案しましたが実際に行ってみると5年生は全然声が出ずに静かな円陣となっています。まだ、誰かがやるだろう、やってくれるだろうという他人任せの状態は変わっていません。とりあえず5年生全員に声を出すように言いましたがほとんど同じ内容でそこからは何も伝わってきませんでした。口では「がんばろう」とか「上手くなろう」と言っていますが全然熱さがありません。5年生が覚醒するのはまだ先のことになると感じました。練習は基本練習中心にミニゲーム無しで行いました。
6年生の少年団大会は、3-0と1-0で2連勝と決勝リーグ進出に近づきました。その試合を自分は見られませんでしたが見た人の感想を聞くとオフサイドのジャッジに泣かされたようです。このオフサイドというのはさらに新解釈も加わって自分もよく整理できていない部分もありますがサッカーで最も見ていて分かりにくい反則だと思います。
そこで今回はこのオフサイドについて着目したいと思います。オフサイドとはどのような反則かといえば、サッカーの起源に関連しますがサッカーが集団で相手陣地へ物(ボールの代わりの何か)を運んだら勝ちというルールの時にその集団から離れて(OFFする)物をもらってしまうとすぐに勝負がついてしまってつまらないから集団へくっつく(ONする)のがルールで集団から離れる(OFFする)のがオフサイドという反則となったと何かの本で読みました。ですから、サッカーでは集団から離れてボールをもらう行為は反則となり待ち伏せ作戦は禁止となっています。そのルールがオフサイドで現在の規定では、「ボールが味方競技者によって触られるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれか(次の具体的内容は難しいので省略します。)によってそのときのプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。」とあり、オフサイドポジションとは●競技者がボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手競技者のゴールラインに近い。ポジションのこととルールブックには載っています。このルールブックが英語を直訳した物のためとにかく分かりにくいですね。
とにかく重要なのは例えばフォワード(以下FW)が相手ディフェンダー(以下DF)の裏でボールをもらう時にFWがボールを触る瞬間ではなく、パスが出された瞬間にオフサイドの位置にいなければオフサイドという反則にはならないという点です。ですから、オフサイドをみる副審はボールが蹴られてからDFとFWの関係を見ていては遅いということになり、常にDFとFWの関係をボールを一緒に見なければいけません。自分は常にオフサイドポジションの確認のため、DFとFWを真正面にみてボールは視野の隅で捕らえています。ボールが蹴ったかどうかは見ているとオフサイドが分からないので音で判断しています。
そして、DFとFWが入れ違うとオフサイドでなくても数m離れてボールを触ることがあり、レベルの高いチームほどこの入れ替わりを狙っていて見事に入れ違います。夏休みに4年生のさいたま市のチームは本当に裏を狙うのが上手で見事に入れ違っていました。FWがボールに触る瞬間には完全にGKと1対1という場面が何回もあり、副審をしていてしびれました。しかし、副審がきちんとオフサイドをジャッジできなければサッカーの一番の醍醐味の得点シーンのチャンスが反則に変わってしまうことになってしまいます。子供たちの質はどんどん向上していて審判がそれに追いつかないとサッカーがつまらなくなってしまいます。とにかく、主審のジャッジは判断が難しい場面が多いですが副審のオフサイドのジャッジはしっかりと見ていれば正しい判断が出来ると思いますのでレベルの高い審判が多くなってくれると良いと思います。