ユベントスコーチブログ J’s Voice!
2013年05月30日
NPO法人ユニオンスポーツクラブ ユベントスJFCスポーツ少年団(以下ユベントス)Jコーチの勝手につぶやくブログです!お時間があるときに気楽にお読みください!
voice no.031 CL決勝戦 ドルトムント対バイエルンを見て 2013年5月30日
チャンピオンズリーグの決勝を久しぶりに全部生放送で見ました。個人的にはドルトムントのダイレクトやアウトサイドで縦にどんどんボールを入れていくサッカーが好きなのでかなり偏った感想になりますがご了承ください。
とにかく、ひと言で言えば面白い試合でした。特に前半はあっという間に終わった感じです。結果的には後半バイエルンにペースを握られて1-2でドルトムントは敗れてしまいましたが、立ち上がりのプレッシャーのかけ方はすごかったです。決勝戦なのに様子見から入らずに先に点を取る意思を持って試合に入ってくれたことがこの試合をとても面白い内容にしてくれたと思います。ただ、この試合で流れを変えた決定的なプレーを自分は主審のリッツォーリ氏の素晴らしいパスカット?にあったと感じています。それは前半24分過ぎのプレーでそれまでの流れはドルトムントの前線からの圧力で何度もチャンスを迎えながらGKのファインセーブで凌がれている状態でした。そして、24分過ぎにMFのギュンドアン選手のパスがバイエルンのラーム選手にカットされます。そこですかさずドルトムントの選手がプレッシャーをかけるとラーム選手の縦パスを後方からドルトムントのロイス選手が狙っていて、ダイレクトで最前列の選手に楔のパスをしました。インターセプトだけでも難しいプレーですがそれをダイレクトで楔のパスに変えてしまうルックアップ能力は素晴らしいです。しかし、そのロイス選手のパスは主審のリッツォーリ氏に当たってしまいバイエルンボールになります。そこからつながれたボールをドルトムントの選手がファールをしてしまいセンターサークル付近のFKに、そのFKを中央から左サイドのリベリーにつないでそのリベリーのクロスからバイエルンのファーストシュート(マンジュキッチ選手の決定的なヘディング)につながりさらにバイエルンボールのCKになりました。その試合の実況も言っていましたがそのシュートがバイエルンの息を吹き返すきっかけになったと自分も思いました。何度もそのシーンをスローで見ましたがロイス選手の縦パスが通っていたら確実にドルトムントの左サイドで決定的なシーンになっていて(ドルトムントの選手が相手陣地に7人も入っていた)、悪くてもCKは取れていた展開になっているぐらい素晴らしいタイミングの縦パスでした。もしそのプレーでドルトムントが先制点を取っていたら、流れは全然違うものになっていたと思いますし、地力のあるバイエルンが追いかける展開が見てみたかったです。ただこの試合で一番残念だったのは、香川選手が移籍してしまいこの場にいなかったことですね。最後に、この試合の主審のジャッチは公平でとても上手だったと思います。来年はマンUが決勝戦に出てくれることを期待してこの辺で…!